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家庭医療について

 

歴史および変遷

家庭医とは何でしょうか。もともとはFamily Physician という欧米の概念です。特にアメリカにおいて、一般医中心の医療体制であったものが、1960年代に過剰な専門医と一般医の不足のため米国医師会は「患者を総括的に継続的に診ることが重要である」と問題提起しました。それを受けて1969年正式な専門科として認可された。そのとき、家庭医とは患者の年齢・性別・臓器系・病気の質を問わない包括的な医療で、患者以外にもその家族と地域に配慮し、継続的に責任を持って診療にあたり、生物心理社会的な視点を重視したプライマリ・ケアを専門とした医療であるとしたのです。
時代の変遷のなかで、米国ではプライマリ・ケアの考えが受け入れられ、1996年その新しい定義が示されました。『プライマリ・ケアとは、患者の抱える問題の大部分に責任を持って対処できる幅広い臨床能力を有する医師によって提供されるヘルスケア・サービスである。そのヘルスケア・サービスは、受診しやすく、総合的かつ継続的で、また、家族と地域を視野に入れたものでなければならない。』


日本における家庭医

日本において、家庭医という概念はまだ広く浸透していませんし、厚生労働省もその標榜を認めていません。更に、プライマリ・ケア自体の概念も確立したものもない状態です。
しかし、国民健康保険中央会の「地域における包括的な保健医療のあり方に関する研究会」の報告でも「家庭医」的な機能の再構築が必要であると結論され、これから必要かつ重要となることは間違いありません。


当院の家庭医医療に対する取り組み

健康・医療に関する地域の皆様の相談役としての総合診療を行なうこと目標とし、臓器別や画一的な医療ではなく、家庭医の間でよく言われている「あなたのための専門医」をめざしています。そして、日々の暮らしが健康につながるようにお手伝いしたいと考えています。

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