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健康と住環境のかかわりと外断熱
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▼住環境の大切さ
住んでいる環境によって病気を引き起こすことはよく知られています。
マスコミで取り上げられたところでは、交通量の多い地域の呼吸器疾患や新建材などのホルムアルデヒドで引き起こされるシックハウス症候群、そして最近では深刻なアスベスト(石綿)による中皮腫・肺癌などがあげられています。 もっと身近なところでは、ほこりの中に含まれるダニによるアレルギー性疾患、乾燥によって粘膜の障害で風邪やインフルエンザなどの呼吸器疾患をひきやすいこと、室内の温度差が大きいとヒートショックで頭痛や肩こりそして高齢者では脳卒中を起こす事が知られています。
住環境によって起こす病気は、まさに生活環境病と言えるのではないでしょうか。
そこで外断熱による建物の重要性があるのです。
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▼外断熱とは
ほとんどの建物では屋外の温度変化を受けず、快適な生活が出来るように断熱しています。この断熱材を室内側に施すのが内断熱で広く一般的に行なわれている方法ですが、外断熱は断熱材を外側から建物全体にすっぽりと覆ってしまう方法です。建物に服を着せた状態とすれば、多少分かりやすいでしょうか。
少し専門的になってしまいますが、外断熱でも断熱材と外装材の間に通気層を設ける工法が
EV(extended ventilation)外断熱工法で、この工法であれば余計な水蒸気を外に放出することが可能なのです。
(ウェルネス木場公園マンションはこのEV外断熱工法で建設されております。)
▼外断熱の健康上のメリット
建物自体が熱や冷たさを保つため建物の温度が一定であり、そのため室内の温度がほとんど変化しません。また、外界との温度差があるところが建物の外側であるため、室内側では結露しないので、カビの発生が少なくダニもえさとなるカビが少ないため増えにくい。この様に外断熱は、先程の身近な健康障害を起こす原因を減らすことができます。(実際にアトピー性皮膚炎の方の抗アレルギー薬内服量が減少しています。)
更に、アロマセラピーがあるように、匂いも生活環境に重要なことが最近わかってきていますが、カビの中には不快な臭いや有害物質を産生させるものが知られており、目に見えない健康を害する原因も減らせますし、断熱材のため外界の騒音も入りにくく騒音ストレスの影響も少ないと言うことも指摘されています。
▼参考
江本 央 著 日本のマンションにひそむ史上最大のミステーク
TBSブリタニカ
江本 央 著 究極のわが家「100年マンション」の誕生
東洋経済
山岡 潤一郎 著 外断熱は日本のマンションをどこまで変えるか
日本実業出版社
堀内正純著 「外断熱」からはじまるマンション選び! 現代書林
朝日新聞 「天声人語」 2000年(平成12年)1月26日金曜
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